可能な限り歯を抜かないで治療します

歯をきれいに並べるために必要なスペースを歯を抜歯しないで作ることを第一に考えます(非抜歯治療)。

歯を綺麗にならべるスペースを作る方法には

 

①奥歯を後方に移動

②歯列を側方に拡大                                       

③歯を削る

④上下顎の位置のアンバランスを改善

 

の4つが考えられます。それぞれの方法にはメリット、デメリットがあり、限界もあります。すべての患者様を非抜歯で治療するということではなく、それぞれの患者様にとって最善の方法を選択します。

歯を配列するスペースを作り出すために、実際には以下の方法を行っております。

 

 

臼歯を後方に移動して、上下顎のアンバランスを調整するために、EOA(顎外固定装置)や延長型リンガルアーチをを使用します。歯列を側方に拡大するためにクワドへリックスを使用します。

 

臼歯を後方に移動するための装置として、最近ではカリエールディスタライザーを使用します。この装置は、多くの歯を同時に移動できるので、治療期間の短縮に大きく寄与しています。

多数の歯を同時に移動する事が出来ます。

犬歯と第一大臼歯を装置で連結しますので、犬歯と第一大臼歯の間にある、小臼歯も同時に移動します。第一大臼歯と接している第二大臼歯も同時に移動します。犬歯が後方に移動しますと、犬歯より前にある前歯も唇の閉鎖力で、後方に移動します。患者様の協力度によりますが、すべての歯が同時に移動して、短期間で治療が終了します。

同程度の移動をワイヤーならびにインビザライン単独で行うとそれぞれの歯を、ひとづずつ後方に移動しますので数年の治療期間を要します。